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製品詳細
ナショナル電熱株式会社
カートリッジヒーター(より良く使用するためのアドバイス)【4】
ヒーター/クーラー/チラー コイル/トランス 電子/半導体材料ヒーターをより良く使用するために
ヒーターをより良く使用する為にどのような点に注意すべきかを、ヒーターの中で製造方法や使用方法が難しいカートリッジヒーターについて述べます。
【カートリッジヒーターの断線】
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【所在地】〒342-0015埼玉県吉川市中井2-11-2
【電話番号】048-981-0240 【FAX番号】048-981-0349
種類と構造 | ヒーターの寿命 | 熱の伝達 | ヒーター自身の寿命 |
クリアランス | ヒーターの配列 |
カートリッジヒーターの断線 | 不適正な使用方法 |
カートリッジヒーターの断線 |
ニクロム線を使用しているヒーターの断線は避けて通れない宿命です いかにして、断線させないで使用するかが重要な要素となります。断線の98%は不適正な使用方法によるものですが、それはすでに設計段階で始まっています。残りの2%はヒーターによるものです。 カートリッジヒーターの生まれた背景は、電気炉の逆発想からです。800℃の寿命の長い電気炉の場合、線材メーカーのニクロム線温表より、300℃の太い線を選定し、保温と時間をかけて温度を800℃に上げていきます。 上昇時間の短縮や炉形の制限があると、500℃以上の細い線を使用しなくてはならない為、寿命は短くなります。 カートリッジヒーターは被加熱物を250℃に加熱する場合、500~800℃のニクロム線を選定し、赤熱させないで使用します。500℃以下であれば寿命は長く、それ以上であれば短くなります。 赤熱状態で使用すると絶縁物の性質で、絶縁抵抗が著しく低下します。経時とともに、ニクロム線と絶縁物の反応が早く進み、絶縁抵抗の低下が加速され、絶縁破壊をおこし断線に至ります。 それゆえに、カートリッジヒーターの使用条件で、赤熱させての使用はあってはならないことと言えます。 使用されたカートリッジヒーターの表面は、「焼色」と呼ばれる変色をおこし、その色で使用された温度を判断することが可能です。 |
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返送されたカートリッジヒーターを見ると、焼色は水白群(700~750℃)になっていることが多く、低い温度で使用されていても、実際のヒーター表面温度は700℃以上で使われていたと判断できます。 たとえば、鋼鉄の金型を240度以上で使用する場合、ヒーター表面温度が240℃になるヒーターを使用すれば、ヒーターは変色しませんが、ヒーターの本数は多くなります。逆に、ヒーター表面温度の高いヒーターを使用すれば、ヒーターの本数は減らせますが、ヒーターは変色を起こします。 熱伝導率の低い鋼材の金型は、ヒーターの高い温度を全て吸収できず、ヒーターは供給過多で金型は過少吸収になります。 ヒーターの表面温度が高いヒーターを使用すれば、金型が240℃であっても、ヒーターは加熱している高い温度の焼色になります。 15W/cm2ヒーターは、800℃以上の焼色ですが、金型で使用しても水白群色(700℃)くらいに変色していることが多いです。また、挿入穴とのクリアランスが0.05mmでも、15W/cm2のヒーターは600℃以上の焼色になります。 当然ヒーターには断線がつきまといます。 |
● | 断線が発生したときの応急策 | |
最も多いのが容量過多ですので、ヒーターの容量を下げれば、断線は止まります。 |
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