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株式会社AndTech

高分子結晶化の挙動解析と構造制御、材料特性の改善

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【8月30日】セミナー

★成形プロセス中の高分子結晶化挙動解析 ★透明化剤による材料特性の改善★ブリードしない結晶化核剤! 市販核剤との性能比較例(耐熱性他)★究極の分子構造ポリエチレン★注目の結晶性高分子の磁場配向!

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株式会社AndTech

【所在地】〒214-0032神奈川県川崎市多摩区枡形6丁目16番17501号

【電話番号】050-3538-1954 【FAX番号】050-3658-0119

【URL】http://www.techzone.jp/

高分子結晶化の挙動解析と構造制御、材料特性の改善

★成形プロセス中の高分子結晶化挙動解析 ★透明化剤による材料特性の改善!
★ブリードしない結晶化核剤! 市販核剤との性能比較例(耐熱性 他)!
★究極の分子構造ポリエチレン! ★注目の結晶性高分子の磁場配向!



【講 師】
第1部 東京工業大学 大学院理工学研究科 有機・高分子物質専攻 教授 鞠谷 雄士 氏

第2部 国立大学法人 東京農工 大学大学院 工学研究院 応用化学部門 教授 博士(工学) 豊田 昭徳 氏

第3部 (株)ADEKA 樹脂添加剤開発研究所 添加剤研究室 室長 川本 尚史 氏

第4部 住友化学(株)  技術経営企画室 研究開発担当部長 工学博士 細田 覚 氏

第 5部 首都大学東京 都市環境科学研究科・准教授 博士(工学) 山登 正文 氏

【会 場】川崎市産業振興会館 第1研修室 【神奈川・川崎】

【日 時】平成22年8月30日(月) 10:00~17:45

【定 員】30名 ※満席になりまし たら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。

【聴講料】1名につき54,600円 (税込、テキスト費用・お茶代含む)
8月20日までにお申込みいただいた方は49,350円(税込、テキスト費用・お茶代含む)
※同一法人より2名でのお申し込 みの場合、79,800円。

詳細確認またはお申込をご 検討されている方は下記URLをご覧ください ▼
http://ec.techzone.jp/products/detail.php?product_id=868




第1部 成形プロセス中の高分子の結晶化挙動解析と高次構造制御

【10:00-11:15】

東 京工業大学 鞠谷 雄士 氏

【ご専門】
繊維・高分子材料の成形加工と構造・物性

【ご略歴】
1982 東 京工業大学 博士後期課程修了
1982 東京工業大学工学部助手
1986 米国オハイオ州立アクロン大学 客員研究員
1991 東京工業大学工学部助教授
2001 東京工業大学工学部教授

【著書】
成形加工におけるプラスチック材料、
プラス チック成形品の高次構造解析入門 ほか

【その他活動】
President, Polymer Processing Society,
繊維学会 副会長、 
元プラスチック成形加工学会副会長 ほか

【講演趣旨】
高分子の溶融成形 プロセス中の結晶化は、温度変化を伴う非等温下のプロセスであるとともに流動・変形を伴う応力場・非等方場でのプロセスでもある。このような複雑な場で起 こる結晶化を伴う高次構造形成のメカニズムを、結晶化速度と冷却速度の関係、結晶化の発熱の影響、配向誘起の結晶化と結晶化に伴う自発的な配向形成、シ シーケバブ構造形成などの観点から、なるべく平易に解説する。高次構造制御は、成形品物性制御の観点から極めて重要である。

【講演項目】
1. 成形プロセス中の結晶化の基礎
1-1. 冷却過程での結晶化
1-1-1. 準静的扱い、アブラミの式の非等温への拡張、
結晶化潜熱の発生速度と冷却速度
1-1-2. 準静的扱いの限界、核形成・成長
1-2. 流動場での結晶化
1-2-1. 応力-光学則、結晶化速度の配向度依存性、流動の記憶効果  
1-2-2. シシーケバブ構造形成

2 . 成形プロセス中の結晶化の解析事例
2-1. オンライン計測手法
2-1-1. 温度計測、応力計測、速度計測、複屈折計測、X線回折測定
2-2. 溶融紡糸過程の解析
2-2-1. 温度測定による配向結晶化速度解析、
複屈折計測による結晶化挙動の推定
2-2-2. 広角X線回折測定による結晶化挙動解析
2-3. フィルム成形過程
2-3-1. 一軸伸長過程・二軸伸長過程の結晶化、面配向、
2-4. 溶融成形過程の移動現象論と高次構造形成
2-4-1.高次構造形成を伴う系のモデル化、熱収支、構成則への影響

【質 疑応答・名刺交換】



第2部 新規高分子型結晶化核剤(ポリプロピレン用核剤、ポリ(1-ブテン)用核 剤、等)の開発と
市販核剤との性能比較例(耐熱性)、高分子結晶化制御

【11:25-12:40】

国 立大学法人 東京農工大学大学院 豊田 昭徳 氏

【キーワード】
1.核剤
2.成形サイクル
3.耐熱性
4. 結晶系
5.ポリ乳酸
6.省エネルギー

【講演主旨】
結晶化核剤は、高分子材料の透明性向上、剛性向上や剛性/耐衝 撃性バランス向上、等に効果を発揮し、材料の高性能化・高機能化の有力な武器となっています。また、成形サイクル向上や成形温度幅の拡大により、成形速度 の大幅な向上や生産性の向上・省エネルギーの達成を可能としています。ポリプロピレンやポリ乳酸用核剤を中心に、性能や作用機構および課題等を紹介すると ともに、今後の核剤開発の方向についても展望します。

1.はじめに
1.1 高分子材料設計・物性制御の流れ
1.2 高分子物性、加工性と分子構造や固体構造等との関係
1.3 核剤の種類およびその作用と機構

2.ポリプロピレン用核剤 
2.1 代表的市販核剤の性能例
2.2 β晶核剤とその性能例
2.3 高分子型核剤やその他の化合物を用いた開発例

3. ポリ乳酸用核剤

4.その他の核剤の性能例
4.1 ポリエチレンやポリ(1-ブテン)用核剤
4.2 超分子型核剤

5. 今後の展望

【質疑応答・名刺交換】




第3部 核剤・透明化剤による材料特性の 改善~オレフィン、エステル系への応用

【13:30-15:00】

(株)ADEKA 川本 尚史 氏

【講 演主旨】
結晶性高分子の実用物性は、その結晶化状態に大きく左右される。用途により高分子(樹脂)そのものの高性能化(立体規則性の改善や共重合 の利用など)、コンパウンド(フィラーなどの添加)による複合化、成形加工方法の選択による制御など、さまざまな対応がなされている。そうした中にあって 核剤・透明化剤はごく少量の添加により、簡便に且つ経済的に高分子の結晶化を制御することが可能であり利用が進んでいる。核剤・透明化剤は高分子が本来有 する特性を引き出す添加剤であり、さまざまなメリットが期待される。特に力学特性の改善、耐熱性の付与、透明性の改善などが可能であり、用途の拡大や他樹 脂の代替なども一部では進められている。本公演では、核剤・透明化剤の現状、市場、また核化機構の基礎から応用例までを紹介する予定である。

1. 結晶化と核剤・透明化剤
1.1 高分子の結晶化
1.2 高分子の結晶化と核剤・透明化剤
1.3 核剤・透明化剤の作用とメ リット
1.4 市販核剤・透明化剤の種類

2.核生成の理論と核剤・透明化剤
2.1 核剤・透明化剤の濃度(添加量) の影響
2.2 核剤・透明化剤のサイズの影響
2.3 核剤・透明化剤の結晶格子定数の影響(結晶格子の整合性)

3. 核剤・透明化剤による材料特性の改善
3.1 力学特性の改善
3.2 透明性の改善
3.3 成形性・生産性の改善
3.4 ポリマー設計と透明化剤
3.5 その他の実用例

【質疑応答 名刺交換】




第4部 ポリオレフィンの分子構造・結晶構造制御と物性相関

【15:00-16:15】

住友 化学(株)  細田 覚 氏

【著作】
編集著書: Advances in Polyolefin Science and Technology (1996年、Research SignPost社)

【キーワード】
1.ポリオレフィン製造法;発見と 変遷
2.ラメラ結晶と機械強度
3.究極の分子構造ポリエチレン

【講演要旨】
ポリエチレン、ポリプロピレンの重 合、分子構造、結晶構造、および機械物性について基本から解説する。ポリオレフィンの分子構造レベルの分布は結晶構造の分布に鋭敏に反映され、ラメラ晶厚 み分布のような結晶レベルでの分布は、特に機械強度に直接影響する重要な因子である。機械強度を支配するタイ分子濃度との関連で、結晶構造分布の重要性を 説き、究極の構造モデルとも言える、分子内の分岐位置を完全に制御した均一構造ポリエチレンの特徴ある結晶構造についても紹介する。最後に構造面から見た さらなる高性能化の方向についても考察する。

【講演項目】
1. ポリオレフィンの基礎
1-1. ポリオレフィンの発見と工業的製造方法
1-2. 重合触媒の変遷

2. ポリオレフィンの構造因子
2-1. 各種PE、PPの分子構造
2-2. 結晶構造、高次構造と解析手法
2-3. 分子構造分布と結晶構造分布

3. ポリオレフィンの構造と物性
3-1. ポリオレフィンの機械的性質
3-2. 機械強度への高次構造分布の重要性
3-3. 究極の構造制御されたポリエチレン

4.高性能化の方向性

【質疑応答 名刺交換】




第5部 結晶性高分子の磁場配向の原理と制御法

【16:30-17:45】

首都大学 東京 山登 正文 氏

【キーワード】
1.配向
2.磁場
3.高次構造制御

【講演主旨】
非 磁性物質として取り扱われ磁場との相互作用を無視されてきた高分子であるが,超伝導技術の進歩により,その微弱な磁性を利用することが可能となってきた. 本講演では結晶性高分子の磁場配向を,その原理から実際の配向制御まで具体例を挙げながら紹介する。

1.高分子と磁場の相互作用
1-1 物質の磁性
1-2 磁気エネルギー
1-3 磁気プロセスの利点

2.磁場配向の原理
2-1 磁気ト ルク
2-2 磁場配向させるための条件
2-3 磁場を用いた2軸配向法

3.結晶性高分子の磁場配向
3-1 高分子結晶化の基礎
3-2 結晶性高分子を磁場配向させるための条件
3-3 結晶性高分子単独での磁場配向
3-4 結晶 造核剤を利用した磁場配向

4.磁場配向結晶性高分子の構造と物性
4-1 磁場配向で得られる構造の特徴
4-2 磁場 配向体の光学および力学特性

【質疑応答 名刺交換】